テクニカル

トレンド相場

投稿日:2019年4月15日 更新日:

1. トレンドのパターンは三つしかない

相場の流れには、三つのパターンしかありません。

  • 上昇トレンド
  • 下降トレンド
  • 横ばい相場(レンジ)

相場は常に、この三つが入れ替わり立ち替わりしています。トレンドの後は、必ず横ばいになり、横ばいの後は必ずトレンドが発生します。なお厳密には、横ばい相場(レンジ)はトレンドではありません。しかし、上昇/下降トレンドと対比するとわかりやすいので、ここに含めることにしました。

それでは、さっそく見ていきましょう。

 

1.1.上昇トレンド

上昇トレンドは、チャートの流れが上昇しているパターンです。下図をご覧ください。

上昇トレンド

このように、ローソク足の始値と終値が切り上がっていき、チャートが右肩上がりのかたちになるのが上昇トレンドです。上昇トレンドでは、価格は上がっていくので、安く買って高く売ることで利益を重ねることができます。

 

1.2.下降トレンド

下降トレンドは、チャートの流れが右肩下がりになるパターンです。下図をご覧ください。

下降トレンド

下降トレンドでは、価格は徐々に下落していきます。気付いた時には「こんなに安くなったのか!」と驚くときがあるぐらいです。下降トレンドのときは、価格は下がっていくので、先に高く売って、安く買い戻すことで利益を重ねることができます。

 

1.3.横ばい(レンジ)相場

横ばい相場は三つのトレンドのなかで最も多いパターンです。価格は狭い範囲で上下動を繰り返しているものの、上昇もせず下落もしないという相場です。

横ばい相場

横ばい相場は、上昇トレンド/下降トレンドが発生する前に市場が小休止をとっている段階です。

 

上昇トレンドや下降トレンドを継続させるには、かなりの力が必要です。相場も人と同じで、ずっと力を出しつづけることはできません。休息が必要になります。そして、力が回復したら、また上下どちらかに動けるようになります。

 

2. トレンド相場の二つのルール

さて、冒頭でお伝えした通り、“トレンド・イズ・フレンド”です。

 

もしあなたが三つの流れのうち、今どんな状況なのか把握できないと、トレードで勝つことはできません。仮に、上昇トレンドなのに、下降トレンドだという誤った認識でトレードを続けると、結果は散々たるものでしょう。

 

もしかしたら、「トレンドを見誤ることなんてありえないだろう」と思われた方もいるかもしれません。決してそんなことはありません。腕の良いトレーダーほど、自分も見誤る可能性があることを認識しています。

 

そして、トレンドを見誤ることがないように、以下の二点をしっかりと把握するのです。

  • 相場は節目をつけながらNの字を描く
  • トレンドは、それを否定する材料が出るまで継続する

この二点を意識していなければ、誰でも簡単にトレンドを読み誤ってしまいます。詳しく説明しますね。

 

2.1.相場は節目をつけながらNの字を描く

トレンドを読み誤ってしまう最大の原因は、トレンドはきれいに一方向には進んでいかないからです。トレンド相場は具体的には以下のように、上昇または下降していきます。

  • 上昇トレンドは“押し目”をつけながら上がっていく
  • 下降トレンドは“戻り目”をつけながら下がっていく
  • N字を描くには必ず節目をつける

これらを徹底的に頭に落とし込むだけでもトレードは上達します。それほど大事なものなので、しっかりと解説させていただきますね。

 

2.1.1.上昇トレンドは“押し目”をつけながら上がっていく

上昇トレンドといっても、相場は一方向へ上がり続けることはありません。必ず、一時的な反落があります。この一時的な反落のことをを“押し目”といいます。

 

下図をご覧ください。

相場はN字で進む

白い矢印線が上昇トレンドです。トレンドの間、相場は上がり続けるのではなく、押し目をつけながら上昇していることをご確認ください。例えば、陽線が五本続いたら、次は陰線が二本続き、また陽線が連続して三本続き・・・というように、細かい上昇と下降を繰り返しながら、徐々に値が切り上がっていきます。

 

図の中に、二本のレジスタンスラインがありますね。相場は、まずレジスタンスラインAをブレイクした後、レジスタンスラインBに当たって反落し、押し目をつけています。しかし、次には、同ラインをブレイクして、さらに上昇しました。

 

このように、上昇トレンドは、必ず押し目をつけて、Nの字を描きながら上がっていくのです。

 

2.1.2.下降トレンドは“戻り目”をつけながら下がっていく

下降トレンドも、同じように、一方向に下がり続けるのではなく、“戻し目”という反発をつけながら下がっていきます。

相場はN字で進む②

陰線が続いて下降トレンドだと思ったら、次のローソク足では陽線が出て上昇し、また陰線が出て…というように、徐々にローソク足の安値を切り下げていきます。

 

つまり上昇トレンドも下降トレンドも、トレンドが継続する限り、その軌跡はN字を繰り返し描くということです。このことを知らないと、せっかくトレンドに乗れたのに、ほんのちょっと反落/反発しただけで、勘違いしてポジションを解消してしまいかねません。

 

詳しくは後述しますが、トレンドは、それを否定する材料が出るまで継続します。

 

2.1.3.N字を描くには必ず“節目”をつくる

相場がN字を描く過程では、必ず“押し目”や“戻し目”があります。それらを、まとめて“節目”といいます。節目では、チャート分析のテクニックを駆使している多くのトレーダーが、「ここが相場のポイントになる」と思っています。

 

そして節目には小さい節目と大きい節目があります。大きい節目は、小さい節目よりも根拠の強いポイントです。たとえば、以下の図をご覧ください。

トレンドと節目

この図は、上昇トレンドが終わって、次に下降トレンドが始まっていることを表します。そして、青い矢印で示されているように、相場は、水平ラインの部分で、何度も反発したり反落しています。このように、何度も支持帯・抵抗帯になっているラインは、大きな節目となります。

 

2.2.トレンドは否定する材料が出るまで継続する

トレンドは、それを否定する材料が出るまで継続します。具体的には、トレンドが転換するまで継続します。同時に、あるトレンドが永遠に継続することはありません。トレンドは、いつか必ず転換します。

 

下図をご覧ください。

矢印のポイントで、白い線(=トレンドライン)を下に突き抜けています。

 

この上昇トレンドラインで反発せずに下抜けしたという事実は、トレンドを否定する材料です。実際、そこから、相場は下降トレンドになっていますね。もし、この前に、上昇トレンドであることを前提として買いポジションを持っていたとしたら、前提である上昇トレンドが否定されたので、すぐに損切りすることが必要です。

 

ここまでお伝えしたように、相場はN字で動きます。上昇トレンドの中でも、陰線が続くときがあります。そんな時でも、上昇トレンドのさなかにあるのであれば、焦ることなくポジションを持っていて良いでしょう。しかし、上図のように、上昇トレンドラインを下抜けたというように、明確にトレンドが転換したことを示す材料がでたときは、意味合いが全く異なります。

 

上昇トレンド中の一時的な反発が、N字の波なのか、トレンドを否定する材料なのかによって、とるべき行動は正反対になりますので注意しましょう。

 

まとめ|トレンドラインを使いこなそう

ここでお伝えした知識は、トレンドを理解するための絶対に忘れてはならない基本です。全てのトレーダーが押さえておくべき原理原則と言っても過言ではありません。

 

この原理原則を忘れると、今まで勝てていたトレーダーでもスランプになってしまいます。言い換えると、スランプになったときは、必ず原理原則がすっぽり抜けてしまっているときです。それぐらい重要なものですので、常に意識できるように訓練しましょう。

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